TVブロスで『Lの世界』特集

 明日、アメリカ発のレズビアン・ドラマ『Lの世界(原題:the L word)』の日本版DVDが発売されます(レンタルも開始)。サンスポに続き、最新号の「TVブロス」でも特集記事が組まれました。

 なんと表紙からして大きく『L Culture最前線』の謳い文句。しかも、レズビアン雑誌「アニース」のライターだった萩原まみ氏が手がけているとのこと。先日のサンスポでの扱いはあまりにも酷いものでしたが、今回の記事には期待できると思い、さっそくコンビニまで車を走らせました。

 で、感想ですが……う〜〜ん、たしかに萩原氏が手がけたページは、合計3ページという制約の中ではそれなりにまとまった内容でしたけど、その途中に挟まれた男性ライター(清藤秀人)の作品評には疑問を感じます。

「後は底なしの『L』地獄」といった露悪的な表現や、「つまらない偏見は捨てて本気でハマってみるのも悪くないかもしれない。」と視聴者が“つまらない偏見”をもっていることを当然の前提とした文章は、記者自身がレズビアンに対する偏見を捨てていないことが如実に表れていて、それこそカイザー雪と竹内佐千子の対談でも挙げられている「スポーツ新聞でのセンセーショナルな扱い」と何も変わらないのでは? という印象を受けました。

 まぁ、おそらくノンケに向けられて書かれている思われる記事ではこれが限界なんですかね……。

 あと、「まだまだあります日本発Lカルチャー」と銘打ち、萩原氏推薦のレズビアン映画として『LOVE MY LIFE』が挙げられていますが(僕は未見)、わざわざ限られた小さなスペースの中で「あまりにもガーリィでベタな演出(と、石田衣良の演技)は賛否両論」というような作品を取り上げる必要があるのか? 他に貴方が面白いと思う作品はないの? と思いました。

 ついでに言うと、森島明子の『楽園の条件』を取り上げて「百合(ガールズラブ)好きも、そうでない人も必読!」としていますが、そもそも「Lカルチャー」なるものと「百合(ガールズラブ)」の違いがわからない読者には不親切な気がします。記事を読んでいるのは女性ばかりではないのだから、女性限定イベントの宣伝みたいな記事より、「百合」を含めた国内のレズビアン文化事情を、マニア以外の一般層に向けてもっとわかりやすく解説してほしかったです。