週刊新潮「ゲイ/レズビアン特集」の違和感

 今週号(4月24日号)の「週刊新潮」で、今月28日と29日にNHK教育テレビで放送される『ハートをつなごう』の「ゲイ/レズビアン特集」を見開きで取り上げています。出演者の尾辻かな子氏や司会者の石田衣良氏のコメントもあり、一見すると好意的な内容です。

 しかし、「性的指向」であるはずの同性愛を一貫して「性的嗜好」と表記していたり、NHKを指して「もう『お堅い』などとは言わせない」などというキャプションを付けている点に違和感を覚えました。

 同性愛は「お堅い」放送局の番組で論じるに値しないテーマだということでしょうか?

 コメントを読むかぎり、番組の制作に携わってる人たちはとても真剣に取り組んでいると思うんですけど、記者の側がそれを汲み取ろうともしないどころか、遠回しにNHKを揶揄しているようなニュアンスすら感じられます。もし読者の興味を惹くためにわざと面白おかしく書いているんだとしたら、センスが悪いとしか言いようがないですね〜。

 そもそも、僕はNHKをとくに「お堅い」とは思ってないんですが。実際『トップランナー』のゲストにはアイドルとかロックバンドとかも出てますし。むしろこの記者が一人で「NHK=お堅い」というイメージにこだわって独り相撲してるだけのような気がします(^^;

 まぁ、こういった人たちに対しても粘り強くアピールしていかなければならないんだろうなぁ……とは思いますし、読者はこの記事の文面には違和感を覚えても、番組自体には好意的な印象をもつでしょうから、たしかに宣伝という面ではそれなりの意義があるとは思いますが。

 かといって「メディアが取り上げてくれた」ということだけで手放しで喜ぶ気にもなれません。本来であれば読者を啓蒙する側のメディアが、読者のリテラシーに依存しているようではやっぱりダメでしょう。

 なんだかんだいってマスコミの影響力は大きいわけで、それに対して一般人が草の根的に声を上げてもたかが知れてしますし。それでも一人でも多くの人の目に留まればと思って僕も日々サイトを運営しているわけですけど、正直もどかしさが募る一方ですね。