「バカ」の返事。

ブログでのお返事ありがとうございました。
 
ただ、いきなり初対面の相手へのメールで
敬語もロクに使わずいきなりバカ呼ばわりするほど
年若い方だとも思っていなかったので、少々困惑しております。
 
これ以上は平行線か、とも思いましたが、
どうしても伝えておきたいことがいくつかありますので、
お腹立ちでしょうが、どうか目を通していただけると幸いです。
 
まず、そちらが異性愛の物語である根拠として
述べておられる「胸が大きい」というセリフについてですが、
 
「私の知っていること 好きなものは三角チョコパイと〜略〜たったそれだけ〜略〜そこにいるのかさえも」
のくだりから自然につながっていると思います。
彼女の彼氏だった男からの断片的な情報くらいしか
持っていなかった主人公が、やっと得ることが出来た
本物の「彼女」の触感について述べた言葉です。
その後殴られたのも「嫌い」だと罵られたのも、今まで空想の中でしか会話すら出来なかった彼女から得ることが出来た「本物」。
最後の涙はそれゆえの嬉し泣き、だと思います。
決して嫉妬などではありません。胸が大きい、と嫉妬・・・そんな作風ではないように思いますが。
彼氏に向ける冷めた目、対照的に主人公にメロメロな彼氏、
その温度差が画面から見て取れると思います。
 
「彼女にとって主人公はたんなる泥棒猫にすぎない。
 
「友達以上恋人未満」どころか「友達」ですらないのである。」
 
この文を人の文を読んでないのか、とおっしゃいますが、
あまりにも取るに足らないことと思ったので
いちいち突っ込まなかっただけです。
そりゃ、ストーカーを友達だなんて思えませんよね。当たり前では。
今時のオタク的な言葉を借りるなら「ヤンデレ」というやつでしょうか。
何か見返りがあるから恋をするわけではありません。
自分でも制御できない、相手も自分も不幸にするような感情もあると思います。
今までの人生、現実だとここまで極端な人を見たことはありませんが、
こういった矛盾をかかえた感情は、やはり女性の妄執を扱ったような作品に
多く見られるのではないでしょうか。
叶わぬ恋に狂い、冷静な他者から見れば
「え?そんなことをしても相手に引かれるだけでしょう、おかしいんじゃないの?」
というような行動を取る女性、というのは様々な作品で見かける気がします。
全く相手にされて無いにも関わらず、周りの邪魔者を殺して好きな人を自分のものに、なんて女性が
昔はゴールデンタイムのサスペンスなんかにもよく出て来たように思います。今時は流行らないのかあまり見ませんが。
 
話が少しそれましたが、
胸を鷲掴みにする、彼氏を横取りする、・・・・人物造形の失敗?
叶わないことが予測される恋心を制御できない病的な少女がしっかり描かれていると思います。
救いの無い恋愛物、決して好ましい作風ではありませんが。
 
「主人公と“彼氏”が肉体関係までもっているのに、
 
主人公の“元カノ”に対する感情はプラトニックなものに終始した、
 
という対比にも表れている。
 
……という部分はお読みになりましたでしょうか?」
 
もちろん読んでいます。すみまで読む気もしない文に対してメールを送ろうなどとは思いません。
ええと、そちらの全文を引用して突っ込まなければならなかったのでしょうか、
ただでさえ長文になってしまったので細かい所は割愛したのですが。
肉体関係まで、とおっしゃられますが、
それこそ昔から、自分の体を自分の目的の為に利用する女など
星の数ほどいたのではないですか?
そういった「汚れた」女の事など理解する気も起こらないのでしょうか。
プラトニックなものに終始した、とおっしゃられても、
まだこの二人の関係は、「終」どころか主人公がやっと「彼女自身」に出会えた、
ラストシーンから始まるのでは?
まあ、歪んだ思いを抱えた壊れた少女と、敵意しか持ってない相手、
どう考えても幸せな関係になれるとは思いませんが、
それはそれで作品としてありでしょう。
 
こういう言い方は好きではありませんが、こういった複雑で感情的な登場人物の
女性作家独特の心理描写は、男の方には理解していただくのは難しいのでしょうか。
女から見ても、長年の友人の表情がふ、と読めなくなることなんかもありますが。
(男性であるからわからない、とは思いません、女性以上に女性の心を上手に表現する方もいらっしゃいます)
逆に私は男だったことが無いので男の方がどういう見方をするのかわからないところもありますが、
なんだか不思議な思いです。
 
森永みるくの作品に関しては、周囲に肯定的な人ばかりで疲れていたので
つい感情的になってしまいました。ファンの方に言うことではなかったとお詫びいたします。
 
ただ、マーメイドラインに関してですが、
「たんなる「娯楽」ではなく、現実社会の差別を描くことで読者に問題提起している作品です。」
これは違うと思います、「くちびるためいき〜」と同じ、素直に読んで楽しみ、感動する為の作品です。
マーメイドラインをリアルだと感じるのであれば、例えばドリーム、
もしくは「萌え」だけでマンガを描いてるタイプの作家と違い、作者自身の考え方、価値観が
「地に足が着いている」から、自然にこうなっただけで、
あえて読者に問題提起をしようとしているわけではないと思います。
主人公達が女同士であったからその道のりに山や谷が描かれていますが、
彼女達の恋に一喜一憂する様子にファンは愛おしさを覚えるのではないでしょうか。
痛みだけを残し、解決したように思えない、といいますが、あの関係が彼女達の出した結論。
全ての人がそうはなれませんが、異性間だって、恋人として上手くいかなかった二人が、
親友としてお互いを大切に想うことだってあるのではないでしょうか。
同性愛についての「問題提起」というような社会派の作品ではないので、
彼女達の生き方がそこに落ち着いてそれなりにハッピーエンド、でいいと思います。
あとがきで、「百合好きの友達の為に描いた」というようなことを書かれていたし、
「ハレのちグゥ」(これも設定などはぶっとんでいますし、ギャグがメインですが、芯にあるものは
リアルで丁寧な心理描写で、だからこそギャグも活きています)
などと同じ、読者に楽しんでもらうための作品だと思います。
 
あと、最後に、娯楽としてしか捕らえていないとあえて言ったのは、
百合作品がたくさん読みたい!という動機にしろ、
同性愛について向き合っておられるようだったので、そこが少しひっかかったのです。
百合というだけでなく、マンガ、さらに言えば表現、という言い方をしてみると、
ただの娯楽ではなく、作者の人生観、考え方などが浮き彫りになっていることが結構あります。
(巧妙にそういう部分を隠す方もいますが)
例えば、青い空の美しさなら大抵の人に分かると思いますが、
登場人物に曇り空の虚ろな美しさが好きだ、という設定があったりすると、
ああ、この作者は曇り空を美しいと感じているのだな、と思ったりします。
楽しいだけの作品もそれはそれで好きですが、
一般の社会では、まだまだマンガやアニメが非常に軽んじられてる中で、
ライトにマンガを暇つぶしに楽しむ人や子供はともかく、
こんなサイトを立ち上げるほど百合を、マンガを好きな方が
マンガを軽く見ているようでなんだか辛かったのです。
 
またも長文になってしまいました、また気持ちの悪い思いをさせてしまったでしょうか。
でも、こうしてサイトで発表している以上、いろんな考え方の意見が来るのも
しっかりと受け止めていただけると嬉しいです。
いちいちちゃんと読んでいない、などの突っ込みが入っていましたが、すいません、
私の文章の表現力不足でしょうか、最初に一応一通り読ませていただいたのですが。
全文に突っ込みを入れていたらそれこそこの文章が何倍にもなってしまい、
書くのも読むのも大変だと思ったので。
まだここは読んで無いんじゃないの?という部分がありましたら
ブログででも晒していただければ幸いです。
メールである為、一方的な物言いになってしまい、至らぬ部分も多いかと思いますが、
どうかよろしくお願いいたします。 
 
追記
ブログの方であればどんな言葉遣いだろうと管理人の自由です。
でも、他人に対するメールで、敬語を使うのは最低限のマナーだと思います。

                             にし

参考までに、私が前回【にし「バカ」あきら】に送ったメールを再掲します。

『なぜ男が「百合」にハマるのか?』のOssieです。メールを拝読いたしました。なかなかの力作ですね。全編に亘って「自分と異なる作品解釈はすべて潰してしまわないと気が済まない」という「にし あきら」様の暗い熱情に満ち満ちており、背筋が凍る想いがいたしました。

お返事はブログ「百錬ノ鐵」にて行ないましたのでご確認ください。
http://d.hatena.ne.jp/herfinalchapter/20080730

なお、メール送信にあたっての注意事項を記載するページにて「メールの内容は、サイト内のコンテンツおよびブログにて、送信者に無断で公開させていただく場合があります。」とあらかじめお断りしておりますので、公開に関するクレームはいっさいお受けできません。あしからず。

いちおう再反論も受け付けておりますが、「にし あきら」様のように他人の書いた文章の意図をろくに理解しようともせず一方的に自分の主張(というかたんなる趣味の主張でしょ、ありゃ)を押し付けてくる人と健全なコミュニケーションを営むことは困難と思われますので、次回のメールもそのような内容で したらお返事は差し上げません。バカの相手してるほど暇じゃないんでね。んじゃ。

はい、《ロクに敬語も使わ》ないのではなく、敬語とタメ語を織り交ぜて使ってますね。

【にし「バカ」あきら】は「バカ」である上に「嘘吐き」であることが判明いたしました。

細かい突っ込みは、いずれ気が向いたら。